2019.04.28 Sunday
少しさかのぼってご紹介
キッチンに置く収納(食器棚)のご紹介です。もともと引き出し型の食器棚をお使い
だったこちらのお客様。家を新築で建てられた際も引き続き使ってきたけれど、ついに
引き出しが壊れたとのことで、買い替えの際には特注ができるぶんぶく堂にとお声掛け
いただきました。
お客様は中に収めたいものや全体のイメージなどもかなり明確で、私が図面を出す必要
がほとんどないくらい具体的にお話をしていただきました。聞けば、新築のこちらの家
も奥様が設計の勉強をして工務店さんと相談して作ったとのこと。ものすごく暮らしやす
そうで、生活の動線なども完璧に考えられていて、話しているだけでも刺激をたくさん
もらいました。普段フルでお仕事しながら子育てもしながら設計の勉強なんてすごっ!
なんなら建築家にもなるんじゃないかと本気で思ってしまいました。
で、話を戻します。笑 奥行きと長さを出すことで収納力を持たせて高さを抑え
作業台として使える高さにしました。手前に見えているアイランドキッチンの天板と高さ、
質感を似せ、また奥に見えている扉のオーク材と同じ素材を使うことで部屋に馴染むよう
にと進めていきました。
壁のコンセントが隠れてしまうため、手前の使いやすいところにコンセントを持ってき
ました。炊飯器やミキサーなど、お料理する際の作業台には欠かせないアイテムですね。
納品後、しばらくしてお客様から写真を送っていただきました^^
壁には同じオーク材で棚板が付いています。棚板はうちで用意しましたが、取り付けに
関しては柱の間隔を把握している工務店さんにお願いする方が間違いないため、そちらで
進めてもらいました。
家具を納めた後、生活用品が入った様子を見られることが、この上なく好きです。
使ってくださる方の色に染まることを目指して家具を作っているので、まさにそういう
瞬間を見られているような気持ちになります。
「いつも使うたびにテンション上がります!」というもったいないほどのメッセージも
写真に添えて送っていただきました。特注家具屋をやっているからこそのご縁や、見られる
景色、受けられる刺激があるなといつも思います。そういうものを大事に、そして次の制作
の糧にしていきたいなぁとつくづく思った瞬間でした。格好いいお宅に納まって、格好良く
家具も染まって、送っていただいた写真を見ながらニヤニヤする私でした。