今年もあとひと月です

ちょうど一年ほど前に伐採した実家の庭の桐の木。

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桐は灰汁の強い木であるため、直に雨に打たせながら乾燥させていきました。

昔はこうやっていたのだと、材木屋さんに習ったやり方です。今は薬品の力で

この灰汁を抜くため、このような手間ひまのかかる乾燥方法はほとんど見られません。

しっかり乾いたことを確認して、木肌を削ってみると・・・・・

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お〜綺麗〜!と思わずニヤけてしまいました。市販されている桐は、年月が経つと

薬品で抜けきれなかった灰汁が後から出て来て黒ずんでしまいますが、雨に打たせた

ものはそれが起きないそう。しばらくは工房に寝かせておいて、来年時間のあるときに

私の曾祖母の桐ダンス(←虫食いだらけ)をこれでリメイクしてみようと考えています。

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今朝起きると、久々の快晴の中、縁側にこんな影ができていました。思わず写真を

撮りたくなりました。せっせと採って、くるくると剥いている両親を横目に今年は何の

手伝いもできていませんが、これを眺めて毎朝束の間の幸せに浸っています。

桐を乾かしたり、干し柿を眺めたり。手間ひまを掛けるって、本当に気合いを入れないと

なかなかできなくなってるなと思います。出来上がったときの嬉しさを忘れないように

忙しさのせいにせず、またやろうという気持ちにつなげたいものです。

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