2015.10.24 Saturday
前回のつづき
ここしばらくの、納品の様子をご紹介します。前回、ブログに書きかけたものを思いっきり消
してしまいまして。気を取り直してもう一度。
8月に納品したデスクの横に、チェストが納まりました。材料はナラの木を使用。しかし、こ
の配置だと壁のコンセントを潰してしまうことになり、、、
結果、チェストの側面にコンセントを持ってくることにしました。これでデスク周りの充電器や
スタンド等も問題なく使えます。デスクの薄い引き出しにはノートパソコン、チェストの深い
引き出しにはA4ファイルが入ります。普段リビングのテーブルでパソコン仕事をされていた
このご家庭のお母さん。同じリビングではありますが、旦那さんやお子さんが見える距離で
個人の仕事スペースが出来たことに大変喜んで下さいました。
それからこちらは新築祝いに頼んでいただいた角盆です。裏にはその新築の家のアウトラ
インがレーザーで彫られています。家族一人に一枚ずつ。表には名前を刻んで、それぞれ
が食事の時に使うランチョンマットのような役割になればということでした。面白いプレゼン
トですね。
はたまたこちらは結婚式の鏡割りで使用した酒樽を、その後テーブルにリメイクできないか
というご注文でした。花嫁さんのおばあちゃんのご実家の酒蔵のもので記念にずっと取っ
ておきたいというお話しでした。素敵です。どこで使うか分からないということでしたので、
ベランダ等の屋外でも使用できるよう、紫外線や雨に強いオイルを選びました。お酒が入
ていた所はどうしても色が変色してしまうため、柿渋を塗りました。色が濃いと、中に飾るも
のも映えて見えるので、それがかえって良く思えました。中にどんなものが飾られるのか、
とっても気になるところです[E:confident]
そして最近は、プライベートでも木にまつわるものを見る機会が増えています。制作でなか
なかゆっくり休みを取ることは難しいのですが、納品の帰り道など、半日弱の時間を利用し
て行ってきたのがこれ、現在福岡市で期間限定で開かれている、西畑清順さんの世界7大
陸植物園。写真はオリーブの木です。写真撮影もOKで、見たことのない植物に囲まれてと
ても興奮しました。
こちらも半休を利用して見に行った、福岡の築上郡というところにあるクスの木。樹齢は
1900年で、幹周りは22m。日本で3番目の大きさの巨樹ということでした。樹齢といい、大き
さといい、全てが壮大過ぎて言葉になりませんが、とにかくとても気持ちのいい、どっしりと
落ち着いた雰囲気を感じました。
西畑清順さんの本の中に、こんな言葉がありました。
『もし君が砂漠で遭難したとして、絶望のなか何日もさまよっているときに、この花を見たと
したら、それでも美しいと思える自信はあるかい?花を美しいと思えるかどうかは、おおよ
そ、自分の心次第なんだ。美しいものをちゃんと美しいと思えることは、自分の心が豊かで
幸せな証拠だと思うと、そんな日々に感謝したくならないかい?』
砂漠でバラを見ていたときに、突然浮かんできた言葉だといいます。
普段、木を触っていて木目が綺麗だな〜とか、大きな木を見てスゴいな〜生きてるな〜
とか思えている自分にまさに言われているようで。そんな日々に感謝したくなりました。