2015.04.22 Wednesday
春になると
春になると、普段なかなか会えない人のことを思い出すことが多くなります。
それは自分だけじゃないのか、先日九州に出張に来た友人、旅行に来た友人、
普段福岡にはいるけれど滅多に会えない友人から、連絡が来たり会ったり一緒に
お酒を飲んだりする機会がありました。嬉しいですね。本当にいい季節です。
前回の日記に載せたナラのテレビボート、その後同じお宅にサイドボードを納めました。
最初に納品していたダイニングテーブルと合わせて写真を撮ったので、それも合わせて。
扉は全てプッシュ式です。取っ手や手がかりのための隙間もなく、本当にすっきり。
無垢の趣、全開です[E:shine]
一番左の扉は両開きで、中は広い空間になっています。天井にはワイングラスホルダー。
高さの変えられる可動棚があり、その下はお酒専用の収納です。(いいな〜。)
その隣は茶器を仕舞う専用。トレイをそのままお盆として使えるようにしています。
これらはお客様自らのアイデア。使い慣れたものを、いかに使いやすく収納するか。
私も大変勉強になりました。
椅子は飛騨産業さんのアームチェア。肘を置くところがテーブルの中に収まるよう
テーブルの脚と脚とを繋ぐ貫を無くして、天板に直接脚をねじ込む方法で作りました。
貫を入れられないので、天板の反りを止めるために鉄板を使っています。
天板の裏をを覗き込まない限り、見えない構造です。
照明が入るとまた違った雰囲気でした。ナラでの統一されたお部屋はとても落ち着いた
空間になったと思います。
話は変わって、、、こちらは4月9日〜12日にアメリカのシアトルで行なわれたバリスタの
世界大会で使われた、プレゼンテーション用の道具です。一昨年、日本大会の決勝用
に福岡の薬院という場所にあるREC COFFEEの岩瀬さんから制作を依頼されたことが
きっかけで、昨年も制作に携わりました。その昨年の大会で岩瀬さんは見事日本一に
輝き、今年4月の世界大会に向けて、新たに制作する運びとなりました。
この写真は、日本を出発される直前に不具合がないか確かめに行った際に撮影させて
もらいました。本番さながらでしたが、実際にはもっと作り込まれていました。4月9日から
の数日間、時差がありますが日本では早朝6時頃ライブ中継を見られることを知り、早く
起きてドキドキしながらネットの中継を見ていました。田舎の片隅にあるこのぶんぶく堂
に来てもらって打ち合わせをしていた人が、目の前で世界を相手に堂々とプレゼンする
姿に本当に感動しました。なんとその時見たライブの映像が、その後もずっと見られる
ではありませんか。http://livestream.com/worldcoffee/events/3952875
ページを下げて行くと、岩瀬(YOSHIKAZU IWASE)さんの写真が出てきます。バリスタの
ことをいまいち分かっていなかった私も、岩瀬さんをはじめ、世界の選手の動きやしゃべり
に釘付けになりました。英語でプレゼンするだけでも大変な中、作業の手を少しも止める
ことなく、審査員に気を配りつつ、制限時間を気にしつつ。すご過ぎです。世界各国の代
表48人が参加した中、岩瀬さんはセミファイナルまで進んで7位。惜しくも6位までの決勝
には残れませんでしたが、本当に素晴らしかったです。久しぶりに作業以外で寝不足に
なり、興奮した数日間でした。
こちらが世界大会での実際の写真です(REC COFFEEさんのホームページより引用)。
今回素材に使用したウォールナットは、その上に乗るものの色や素材感を引き立てる
効果があるように思います。コーヒーチェリーの赤が段階を追ってダークになっていく
状態や、説明書きの紙、グラス、カップ、スプーン。どれも色、質感が立ち、水やガラスの
光も優しく反射させているように見えました。木は大部分で存在しているけれど、主役では
なく名脇役的な働きをしてほしいと願っていました。
審査員はじめ、見る人の目にそう映っていたなら良いなぁ。。。
1、2、3、4月と、ひた走りに走って制作してきましたが、ちょっとひと息というタイミングで
久しぶりに友人にも会うことができ、パワーをもらいました。お待たせしているお客さまの
ものも、またしっかり制作していかねばです。
そして今週末は展示会です。蚊もまだいなくて気持ちのいい季節。皆様のお越しをお待ち
しております。