2014.10.29 Wednesday
稔りの秋です
過ごしやすい日が続いて、作業も効率よく進んでいます。
前回の日記でも書いていましたが、現在は大きな食器棚の制作追い込み中。
部材数百本に囲まれて作業する日々でしたが、、、
ようやく面になり、そして箱になり、これから扉が付いていきます。納品の様子は
また後日お知らせできればと思っています。
10月といえば、昔から兼業農家であった私の実家は稲刈りシーズンです。
落ち穂拾い歴約30年の私も、今年はコンバインに乗らせてもらいました^^
黄金色の稲に囲まれて作業するのは、やっぱり性に合っています。木の匂いに
包まれて木工作業するのに近いものもあるかもしれません。
大掛かりな家具の制作に入っていますが、展示場の商品や、小物の制作等は
同時に進めていかなくてはなりません。毎朝の少しの時間と、日曜日を使って
他の制作も進めます。写真は、種類の違う木を使って角皿を制作する工程。
31日からの展示会にギリギリ間に合いそうです。
そしてこちらはリニューアルオープンするパン屋さんからのご依頼で制作した
フランスパン定規。市販のものでは長さが足りないとのことで、特注の60cm。
生地を切ったり、長さを測ったりするのに使われるそうです。今まで使われて
いたもの(写真上)になるべく近づけて、慣れた使い勝手で作業できるようにと
思いながら制作しました。
それからこちらは大川へ材木を買いに出かけたときに材木屋さんで見せてもらった
とってもワイルドなテーブル。長さ約6m、厚み20cm、重さ600kg。こんなウォールナット
の原木に近い状態は、そうそうお目にかかれるものではありません。
木も花も、生えている状態が一番美しいことはよく分かっています。だけどこうやって
人の手によって材料と化した植物もまた、ハッとするほど美しいものです。生け花が
生えているお花とは全く違う形を人工的に作り出し、人の心に届くような造形をつくる
ことだとすれば、木工もそれに近いなぁと思うことがよくあります。立木も板になった木
も美しいものですが、そこから形が全く違う商品になっても美しいものを作れなければ
単なる材料として使わせてもらっただけ、になってしまいます。
そんな思いでものをつくりたいと思っていますが、こういうすごい材に出会うと、なお
一層その気持ちが強くなります。本当に、本当に大切に使わなくては。
稲の黄金や木々の紅葉、澄んだ青空、秋のこの色鮮やかさが大好きです。
夫がクモの巣に落ち葉を貼付けていて、それがあんまり綺麗だったので写真を
撮りました。四季があるからこその稔りだと分かっていても、この過ごしやすい
秋が長く続くといいのになぁといつも思います。でももうあっという間に寒〜い冬
が来るのでしょうね。。。
この日記の他、最近はfacebookでぶんぶく堂の日常をもう少しこまめにアップ
しています。facebookのアカウントをお持ちの方は、よければそちらものぞきに
来てやって下さい。https://www.facebook.com/bunbukudou