素材、色を合わせる

先月からの納品事例をいくつかご紹介します。ここに載せようと選んだものはどれも

『もともとあったものに色を合わせる』『素材を合わせてつくる』ということを意識

して制作したものばかり。

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まずはこちら。玄関に置いて、靴やブーツを入れる小さな靴箱のような家具。

家の床の色になるべく近い色を選んで制作しました。重厚感のある茶色、外気に触れる

場所でも狂いの少ない材、アサメラというアフリカ材を使用しています。素材も玄関なので

水をまいてお掃除できるように足には金属製のアジャスターを付けました。

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こちらはタモ材で制作したTV台です。昨年末にダイニングを納品したお客さまに、今年に

入って同じ素材で作ったTV台を納品しました。

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こちらが去年納品したダイニングセット。ヒノキの床に、作り付けの家具は杉材。そこに

置かれるテーブル、椅子と、TV台を同じ素材で制作しましたが、とても心地いい統一感

が出たように感じました。

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そして今日納品した商品、ソファの下の収納箱です。もともとお持ちだったソファ下の

斜めになった空間。普段ソファの上に置いてあるブランケットなどを収納したいとご注文

いただきました。ソファに使われていたのは、うちでも取扱いのあるウォールナットの無垢

材でした。素材を合わせて、もともとセットだったかのようにできればなと。それにしても

こんな斜めの箱、確かに市販にはないな〜と作る私も感心してしまいました。

ブランケットだけでなく、ちょっとした小物を入れることもできますし、見えないところに

さっと収納できて便利だなと思いました。普段の生活の中から生まれる、こういうご要望

に応える商品、自分で思いつかないものであればなおさら面白さを感じます。

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そして最後にもうひとつ。こちらも今日納品した商品で、高校時代の同級生に注文

してもらいました。昨年生まれたお子さん用の洋服箪笥です。こちらは左側に少し

写っている、もともとお持ちのデスクに素材を合わせました。先ほどと同じく部屋の

中で家具の素材を合わせると、なんとも落ち着いた雰囲気が醸し出されるように思い

ます。作った人によって出る統一感もありますが、同じ素材の統一感はそれ以上かも

しれません。これもまた木の持つ魅力のひとつだなと思います。