グローブとのおさらば

7年前に独立したときの、最初の大仕事は幼稚園児用の椅子30脚制作

というものでした。そのとき制作したものがこちら。

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同じものをひたすらつくるとき、往々にして体のどこかを傷めることがあります。

このときは足一本一本の角をとる作業で、木を押さえる左手の親指が動かなく

なってしまいました。今ならある程度同じ加工が続くときには違う作業を混ぜ

ながら手を酷使しないよう心がけるのですが、まだそんな頭のない頃の話。

そのとき以来、指の調子がわるいときはお灸を据えながらやってきました。

ところがこの2ヶ月くらい、手のひらがグローブのように腫れて(もともと

でっかい手ではあるのですが[E:paper])握力が持続せず、歳とったのかな〜なんて

思いながら手のひらに湿布を貼って寝たり、お水を多めに飲んでみたり、体操

したりと色々やりましたが毎日悪化していました。それが、友人が通う

手技療法という治療を受けたところ、驚くほど回復してきました。手のひらが

腫れるというのは私の場合、そもそもは肩甲骨や背骨の炎症、リンパ液の流れが

滞ったことが原因とのこと。腱鞘炎が更に悪化した状態まできていました。

肩や二の腕の神経をマッサージされると、小指の先までしびれるのです。

何年も前からの指の痛みが実はここからきていたのかと目から鱗状態。

歳をとることとは全く関係なく、メンテナンスを自分でしていけばどこも

傷めることなく、長く仕事がしていけると分かってほっとしました。

重度のヘルニアなどでも、顔と性格以外なら何でも治してしまうという

そのすごい先生と偶然出会えたことにも感謝です。

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さて、写真は先週の日曜日に納品したデスク。2m以上の横長サイズでとても

収納力があります。頼んで下さったお客様は、ホテルの部屋などでよく見る

細長いテーブルのイメージで、A4ファイルやプリンターを収納したいとの

ことでした。椅子は愛用してきたピアノの椅子の座面を再利用したいとの

ご要望で、足の部分を箱状にすることでバッグなどを置く収納スペースに

なりました。

今月も大きな家具の制作が続きます。あと2〜3回の治療を受けて指の

痛みが完全になくなれば、今よりもっとスピードアップできることは

間違いありません[E:scissors]使った分だけ労ることも忘れず、長く長くものづくりが

できる体でいたいものです。

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