お知らせ

気がつけば前回の日記の更新から1年以上経ってしまいました。。InstagramやFacebookに納品事例をあげて忘備録のようにはしていますが、自分で書いた日記を読み返すと忘れていることも多く、こうやって文章を残すことも大事だなぁと実感します。

 

実は突然なのですが、今日のお知らせというのは10月上旬に私が出産予定で、この9月から産休に入ります。というお知らせです。展示会のお問い合わせを下さった方や、ホームページを見て家具のお問い合わせを下さった方々には事情を説明しておりましたが、そのお返事もままならなくなってくるため、今日のお知らせとなりました。せっかくご連絡いただいた皆様、本当に申し訳ございません。夫が担当している旋盤技術の仕事は引き続き行ってまいりますが、私が担当してきた特注家具の仕事、また不定期ですが展示会の開催は来年春頃までを目処にお休みさせていただきます。

 

開業して18年、結婚して14年、夫をこの仕事に巻き込んで12年。お正月以外、家にいれば日曜日も仕事してしまう日々を長らく続けてきましたが、一旦ここで立ち止まって、生活スタイルと仕事のスタイルをもう一度見直しつつ確立していけたらいいなぁと思っています。子育てという未知の世界、木工の道を見つけた時くらい、夫と一緒に生きていくと決めた時くらいワクワクしています。

 

以下の写真は妊娠が分かってから制作した家具たち。重いものは夫に持ってもらいながら、お客様には事情を話して納期を延ばしてもらったり搬入を手伝っていただいたりしました。ご理解とご協力いただき本当にありがとうございました。お腹の子にはもちろん細心の注意を払い無理はせず、でしたが想像以上の安定感でここまで来ることができました。つわりもなかったなんて奇跡。お子よありがとう。仕事を休むと足が浮腫むという変な体質であることもわかり「ダルビッシュの奥さんも、ラミレスの奥さんも、妊娠期間中に筋トレしてるって!」とある程度動いていないと私も落ち着かないという趣旨の話を夫によくしていましたが「全国規模で見ても妊娠中に家具を作っている女の人、他におるかね。」と最もなことを言われ続けていました。でもこれで心置きなく休みに入れます。

 

 

 

今年の春。新築のお宅に。こちらのご主人が家を建てる際にはこの座右の銘を額に入れて飾ると決めていらっしゃったそう。

 

 

お雛様と屏風を収納するための箱。なるべく薄く、軽く、でも強度はしっかりと。

 

 

ねじ込み式で脚を着脱できるパソコンデスク。ウォールナット材にウレタン塗装仕上げ。

 

 

手前に少し写っているローテーブルは昨年制作したもの。同じ素材(オーク)でテレビ台を制作。つまみがついていない引き出しや扉はプッシュオープン式。

 

 

テレビ台と同じお客様からのご依頼で、ソファの生地の張り替え。爽やかなブルーグレーになりました。

 

 

逆光な上に真っ黒塗りつぶし塗装なので見にくいですが、お仏壇の前に置くサイドテーブルと小椅子。同じ高さ、同じサイズですが脚の形を少し変えました。

 

 

額縁と暖簾掛け。絵のサイズに合わせて、暖簾の幅に合わせて制作しました。

 

 

三人がけソファ。オーク材に少し茶色をのせたウレタン塗装仕上げです。緑色の生地が和室にぴったり合って見えました。

 

 

新築のお宅に納品したチェリーのダイニングテーブル。合わせてご希望されていたダイニングチェアは産休までに間に合わなかったため、仕事再開の来年に持ち越します。ご理解いただきありがとうございます。お腹が大きくなって、制作が困難なのはテーブルよりもソファよりも実は椅子だったりしました。

 

 

昨年末からお話を頂いて、少しずつ打ち合わせで進めているうちに私の妊娠がわかり、さらに遅れて8月に納品いたしました🙏こちらにも4月に生まれたばかりのお子様がいらっしゃって、ご家族四人でゆったりくつろいでいただけるソファになっていればいいなぁと思います。季節を問わない鮮やかなブルーの生地に、木枠はタモ材のウレタン仕上げ。

 

 

こちらの方も昨年末からお話を頂いていたメープルのデスク。素材、引き出しの大きさ、深さ、つまみの形状など、全てお客様のご希望に沿って制作しました。大変お待たせしたのにも関わらず、本当に喜んでくださったのが伝わってきて嬉しくなりました^^

 

 

ウォールナットのウレタン塗装仕上げ。紫の生地が落ち着いた雰囲気でお部屋にもすごく馴染んで見えました。人が集まった時にはこのソファでお食事もできるよう高さを考えました。自分で塗装するオイル仕上げももちろん無垢材を活かした塗装方法ですが、ご希望があれば水滴残りや輪染みに強いウレタン塗装を施すことができます。信頼できる塗装屋さんのおかげで、無垢材がより綺麗に仕上がって商品化できていることを実感します。

 

 

前回の最後の投稿でも納品していました、香港のレストランからのご依頼品。Instagramから写真をお借りしました。1枚目の写真は業務用のラップを入れるための木の箱。付属のカッターでスムーズに切れるか、ラップがしっかり回転するか、実際に送り届けて使ってもらうまでドキドキしました。2台目となる包丁ラックも合わせて問題なく無事納品✨

 

 

こちらはその香港のお店に以前納品した巨大鰹節削り器で、インスタをご覧になられた香港在住の別の料理人の方から同じものをご依頼いただきました。最初にこの形を考案されたシェフに許可を取って制作。海外と何の接点もないぶんぶく堂がこんな風に知られて広がっていくのは、本当にSNSの凄さだと実感します。

 

 

ベンチの背もたれをカットしてテーブルとしても使えるものにしたいというご依頼。座面の角度をなくし、カットした背板を一枚座面に付け足しました。飼い猫が引っ掻いたという思い出の傷はそのままに、少しワックスをかけて仕上げ。

 

 

そしてこれが産休前最後の納品。以前大丸の催事で商品を見て頂いていたお客様で、納品まで実際にお会いせずお手紙やお電話での打ち合わせで進めていきました。ご自宅にお邪魔したり展示場で商品を見ながらというわけではない中、その信頼を裏切らぬようできる限りの誠心誠意で。実際にお会いせず、という意味ではネットやカタログで購入する家具に近いかもしれませんが、作者が納品するというところだけが絶対的な違いですね。自信を持ってお届けできる商品になったと思っています。ウォールナットのウレタン塗装仕上げ。

 

という具合の妊娠期間中の納品事例忘備録でした。

 

とにかくここまでの間、時間はいつもの数倍かかりましたがどうにか仕事を進めてこられました。お客様のご理解あってのこと、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。しばしの間お休みをいただきますが、木工から離れて気づくこと、これからのビジョンも何か浮かんでくるかもしれません。できればグレードアップして再開できるよう、努めて参ります。今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

 

 

ぶんぶく堂の商品、海外へ その2

前回の投稿から2ヶ月が経ってしまいました。その間納品したものは色々あるのですが、つい最近納品したものを先にご紹介します。と言うのも、前回の投稿で載せた香港のレストランへの第二弾。今度は寿司ネタを入れるためのケースです。

 

 

前回と同じく福岡産の京築ヒノキを使用しています。お皿などと同じ塗装で、丸洗いすることも可能です。下段には保冷剤を入れて置き、スノコの上に食材を置きます。必要な大きさと深さをお聞きし、それ以外はほぼお任せいただきました。お寿司を握る動作だと、蓋の開け閉めを一回一回行うのは大変だろうと思い、開閉の途中でも止められる蝶番を使用しました。

 

 

側面にはお店のロゴをレーザーで刻印しています。ご依頼主であるシェフに実寸のイメージ図を見ていただき、ロゴの大きさや位置を決めてもらいました。

 

 

 

こちらがシェフがSNSに上げて下さった写真です。遠く離れた香港で実際に使われている姿を見られるとは😭大変喜んでいただけて私も嬉しくなりました。

 

 

さて、話は変わって展示会のお知らせです。7月20日よりホームページのお問い合わせフォームからご予約の受付を開始いたします。展示会の開催期間は8月21日(土)〜29日(日)までの9日間です。前回の展示会(昨年11月)に出したものもいくつかご覧いただけますが、また新たに様々な商品をご用意いたします。雰囲気も新たに、お楽しみいただける場となるよう準備いたしますので、どうぞ遊びにいらしてください。

 

ぶんぶく堂の商品、海外へ

お雛様の頃からあっという間にこいのぼりの時期も過ぎて、例年にない早さで九州は梅雨入りしてしまいました。木工には大敵の湿気。早く梅雨入りしたからといって、その分早く梅雨が明けることもあまりなさそうで。少し気が重い季節が長引きそうです。ですがありがたいことに次の展示会の開催時期のお問い合わせも時々いただくようになり、楽しみにしてもらえていることがとても励みになっています。コロナの波を見ながら、次の開催時期を決めようと思います。特注品も例年と変わらず様々なご注文をいただき、ひとつづつ制作する毎日が続いています。

 

タイトルにもしていますが、少し遡って制作したもののご紹介です。

 

 

こちらは、香港にあるミシュラン二つ星のフレンチレストランからのご依頼で制作した包丁スタンドです。といってももちろん香港から直接オーダーが来たわけではなく、レストランのシェフとぶんぶく堂、共通の知人の方からのご紹介でこのご依頼を受けることになりました。そちらのレストランでは日本の食材が主に使われていて、シェフはとても親日家であるという話を最初に聞きました。ですので包丁スタンドも日本の材木(できれば福岡の)を使ってほしい、また湿度の高い香港でもカビが生えず長く使えるような塗装をしてほしい、とのことでした。

 

ぶんぶく堂で主に使っている材はアメリカ材の広葉樹になりますが、近所で伐採された丸太を製材して使うこともありますし、国産の材が手に入る時はその都度興味を持って仕入れてもきました。日本にいながら、意外と家具に使える日本の材を仕入れるというのは難しく、こういう依頼を受けられる工房は少ないのかもしれません。今回は以前から好きで使っている福岡県の京築ヒノキという材を用いることにしました。ヒノキは元々抗菌作用を持つ材でもあるので、カビや湿気に対応するにも良い材だと判断しました。この写真は香港へ送った後、実際に包丁を掛けてシェフが撮ってくださったものです。シェフ個人のInstagramにも上げてくださり、メールのやり取りでもとても気に入ってもらえたことが伝わってきました。

 

 

こちらが包丁を掛けていない時の状態。高さは45cmほどあります。わざわざ日本の材で、日本で作られたものを欲しいと言ってくださっているからにはと、私もいくつかご提案する形には和の要素を入れようと心がけました。包丁を置いていない時、置いた時にシルエットがどんなふうに見えるか。シェフが実際に使われている包丁の写真をいただいて、10分の1サイズの図面の中で小さな包丁を何度も並べてイメージしました。気に入っていただけたことが何よりです。塗装もしっかり施したので、これから高い湿度の中でも長く愛用していただけるものになったと思います^^

家具のリメイク つづき

前回の続きです。

 

お嫁入りの箪笥とセットになっていた靴箱。家をリフォームするにあたり、靴箱は作り付けになるため必要なくなるとのことでした。

 

 

靴を置いていた固定棚を外して、高さを下げるために台輪を外します。

 

 

中は可動式の棚になり電話台に生まれ変わりました。右下の箱の奥は背板がくり抜かれているので、Wi-Fiルーターなどを置けるようになっています。玄関で長く使われていたこともあり、他の家具よりも塗装の劣化が進んでいたため上から綺麗に塗り直ししました。

 

新品のようなマットな艶感✨ウレタン塗装は専門の業者さんにお願いしています。塗装のプロにお願いできることで、私自身のやりたいことやお客様にご提案できることも増えてきました。

 

作り付けの収納が増えて家具を使う場面が減っていく中で、こうして思い入れのあるものをリメイクして、用途を変えたり場所を変えたり使い勝手よく変えたり、そういうお手伝いができるのは新しい家具を作るのとはまた違った喜びがありますね^^

 

2月末から今日この日記を更新するまで、怒涛の忙しさでございました。そんなお雛様の頃にお客様から届いた一枚のハガキ。素敵〜。嬉しい〜。部屋に飾って眺めてこの忙しさの中癒されておりました。この仕事をしていなかったらお会いしていなかったであろう方々とのご縁に支えられていることが本当に嬉しいなぁと、歳を重ねるたびにしみじみ思います。

 

季節も暖かく過ごしやすくなってきました。引き続きお待たせしている商品の制作、頑張ってまいります。

家具のリメイク

本当に久しぶりの日記の更新です。InstagramやFacebookはなるべく頻度を上げて投稿しようと心がけていますが、こちらはなかなか💦昨年11月に予約制の展示会を開催しました。その時のご予約では、この日記を何年も前から読んでくださっていて、初めて展示会に来てくださったという方がお二人もいらっしゃいました。嬉しいなぁ、ありがたいなぁと思った気持ちを忘れないように。また少しずつ商品のご紹介をしていきたいと思います。その時いただいたご注文は、もう間もなく全て納品が完了する予定です。まだお待たせしている皆様、もう少々お待ちください。そしてコロナが収まったタイミングを見計らって次の展示会もまた企画したいと思っているところです。

 

さてこちらは昨年の夏にお預かりした家具。家をリフォームするタイミングに合わせて、家具のリメイクのご依頼をいただきました。奥様がお嫁に来た時の箪笥だそうです。

 

 

扉を外し、着物用の浅い引き出しを洋服用に深い桐箪笥に作り替えました。底板など、使える部材はなるべくそのまま使って。

 

 

 

リフォームが済んだお宅には新しくウォークインクローゼットが出来ていました。扉は外したまま、着物を入れる和箪笥は洋服箪笥に生まれ変わりました。

 

 

こちらは上段のガラスケースを取り外して、箪笥と別々の用途で使うことに。

 

 

和箪笥から取り外した扉をカットして、先程の上段のガラスケースだった本体と組み合わせて、、、

 

 

テレビ台になりました✨

背面はコードを取り出せるよう穴を開けています。ガラスのままでも良いのだけれど、中は見えなくてもいいし、今までと違う雰囲気にリメイクできれば。というお客様のご要望から、使わなくなる和箪笥の扉を記念に残す方法をご提案をさせていただきました。下の箪笥は、先ほどのウォークインクローゼットの奥に収まりました。もう少し続きがありますが、ちょっと長くなってきましたので、そちらはまた次回に。

 

残り3週間

11月に入りました。展示会まで3週間弱。(毎月月末の週末2日間のみ行っていた展示会を、11月に9日間、ご予約制にて開催いたします。詳しいお知らせはこちら。)時間があったらこんなものを作ってみたいなぁと、長い間思ってきたものを毎日コツコツかたちにしていく作業はやはり楽しいもので。ありがたいことに、展示会の予約27枠も残すところ8枠となりました。常連のお客様に久しぶりにお会いできる機会だと喜んでおりましたが、初めての方からもたくさんご予約をいただき、本当に嬉しく思っております。うちに来た事がある方にも、初めて来られる方にも、十分に楽しんでいただける展示会にしたいと考えております^^

 

というわけで、この日記ではしばらく滞っていた納品事例をご紹介していきます。

 

 

こちらは今年の春に納品したトイレの扉。鍵は一応付けるけれど、家族だし締めなくても良いように、中に人がいるのがわかるよう障子を貼った建具にして欲しいというご要望でした。お客様に選んでいただき、竹の柄が透けて見える破れにくい障子を使用しました。

 

 

こちらは同じお宅の勝手口。格子の中は網戸になっています。この奥に別のガラス戸があるので、ガラス戸の鍵を締めることも、換気しながらこの網戸で鍵を締めることもできます。ちょうどコロナの緊急事態宣言が出された頃で、網戸で換気ができつつ施錠もできるのはよかったですねという話になりました。この扉は昨年からいただいていたお話で、建具は専門の業者さんがたくさんいらっしゃるのでご依頼自体が稀なのですが、自分の要望を伝えてもなかなかイメージ通りの形にしてもらうのは難しいと知っているので、敢えてうちにお願いしたいと言っていただきました。なんとも嬉しいお言葉でした。

 

明日からは福岡もぐっと気温が下がるそうで、今日はその予兆のような肌寒い気候でした。天気の良い昼間は半袖でもギリギリ過ごせていたので、これが普通なのでしょうけれど急に冬に向かっている感じがしますね。。北海道や大阪、愛知ではコロナの感染者数が再び急増しているというニュースを目にします。福岡はまだ毎日一桁を保っていますが、寒くなり乾燥する季節の変わり目、油断はできないですね。展示会を催す側としても気を緩めずにいたいと思います。ではまた、展示会までに日記が更新されるようであれば、まだ少し余裕があるのねと思ってください。笑

 

 

 

 

 

展示会のお知らせ

あっという間に10月になってしまいました。。9月は色んなことがあって、今年一番早く過ぎたように感じる1ヶ月間でした。

 

台風10号が来る際には未だかつてないほどの備えをしました。

 

これが通常の我が家(展示場)。

 

 

台風が来る前の日。『ペットボトルが飛んできても窓ガラスが割れるレベルの風速』という報道にびびって、窓という窓はほぼすべて塞ぎました。

 

 

ベニヤを打ち付けている私。コロナでマスクしながら台風対策とかあとで振り返ってもなかなか無いでしょうこんな写真。笑

台風が来る二日前からの対策と、翌日の片付けで丸々4日間は通常の仕事ができませんでした。が、家には被害なく済みました。展示場の窓が割れて屋根が吹き飛んだりでもしたら、4日間のロスでは済まされ無いのだからと自分に言い聞かせながら作業しました。昔の家なので、束石の上に乗っているだけの構造。台風で突風が吹くと夜中に時々家が浮くような感覚がありました。本当に怖かったT_T

 

この台風前後、木工の大事な機械が壊れる事態にも見舞われました。部品を直してもらうための鉄工所に機械を持ち込んだり引き取ったりその後の調整を自分でしたり。もともと木工機械は中古のものなのですが、16年も使っていると自分の癖のようなものが機械にも染み付いてくるというか。今はネットで色んなことが調べられるので、細かい調整を自分なりに覚えていけるのですが、木工の精度をあげようと思ったら機械のこともある程度わかっていなければならない。けど中々そこに時間を割けないという葛藤もあります。でもこれも家と同じで、大元が壊れてしまったら木工どころじゃなくなる、ということを自分に言い聞かせながら作業しました。台風も、機械の故障も、大切なものに改めて自分の関心を向ける良い機会だったと思うことにして。

 

他にも9月は個人的に色んな出来事がありました。慌ただしくて、心や体が追いつかないまま日々が過ぎていくような感覚。だからこんなにもあっという間に感じる1ヶ月だったのかなぁ。世の中に目を向けてもコロナや災害や他にもたくさん心が暗くなるニュースが続いていますね。今思っても、あとで振り返っても、2020年はなんだかすごい年だなぁ、だったなぁと記憶に残るだろうと思います。

 

そういうモヤモヤをほんのちょっとの時間でも忘れて楽しめる展示会を!!ということで展示会のページでは数日前からお伝えしてきておりますが、11月21日〜29日の間、ぶんぶく堂では予約制の展示会を開催いたします。見ていてワクワクするようなもの、時間ができたら作りたいと心に温めてきた構想を形にします。お客様と久しぶりにお会いできることを楽しみに、今月半ばから約1ヶ月強の制作期間を設けて取り組みます。予約の開始は明後日10月4日からとなっております。詳しくはこちらをご覧ください。

 

ご注文品の制作もそうこうしているうちに遅れが出ています。気候も良くなってきたので遅れを取り戻すべく、ここからはペースアップして制作頑張ってまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

 


 

連日の猛暑

毎日暑い日が続いていますが、今日の西日本はこの夏一番の暑さだったそうです。工房で作業していても、一行程終わるたびにボーッとしてしまいます。去年もこんなだったかなぁ。毎年すごくなってきているような。

 

現在展示会はお休みしていますが、ありがたいことにご注文は以前とほとんど変わらずにいただいていて、年内の制作予定はほとんど埋まってきている状況です。9月後半〜10月末までは展示会用の商品を集中して制作する期間として設けていますが、この暑さでご注文の制作が少しずつ押しているので、できる限り効率よく進めて行きたいものです。

 

なかなか更新できていない納品事例ですが、少しずつ。

 

 

こちらは今年の3月、まだ寒い時期に納品したオーク材の本棚です。どんなものでも入れられるよう、無印のカゴやBOX型の収納がきれいに収まるサイズに仕上げました。今はお子様のおもちゃや絵本を入れることをメインに考えているとのことでしたが、小学生に上がれば教科書なども入れられるかもしれませんね。ファイルや雑誌も入る大きさなので、家族みんなで子供から大人まで使える本棚になってくれたらいいなぁと思います。

 

 

別件ですがこちらも材は同じくオーク材。鉄脚のデスクです。普段はリビングの食卓で宿題をしているという小学生のお子様用にご注文いただきました。設置したのは同じリビングではありますが、自分だけの場所で椅子に座ると、集中力も高まりそうですね^^

 

 

納品事例を少しずつ更新しつつ、10月の展示会の詳細も決まりつつあるのでまたこの場でお知らせしてまいります。皆様どうぞこの暑さに気をつけてお過ごしください。コロナの感染者も若干減りつつあるのが、良い兆しだといいなぁ。。

 

 

お知らせ

展示会について

 

『展示会』のページでも同時にお知らせしていますが、ここでも同じ文章を載せたいと思います。

 

新型コロナウィルスの影響に伴い、4月より展示会をお休みしてきましたが、ここへきて東京をはじめ福岡も4月を超える感染者数となってまいりました。開催日が月に2日間しかないため、混雑しないよう予約制にする、開催日を増やすなど考えてきましたが、その結果10月末から約10日間の完全予約制展示会を行うことにしました。新作を20点以上制作することを目標に、展示場のレイアウトも一新する予定です。過去に2度、福岡県立美術館にて新作をお披露目する展示会を行いましたが、今度はそれを自社の展示場にて行うというものです。その時期、コロナの影響がどのようになっているかによっては開催できない可能性も有りますが、室内を十分に換気できる涼しい季節に、予約制にすることでゆっくりと安心して見ていただける場を作る所存です。常連で来てくださっていたお客さまをはじめ、毎月色んな方々とお会いする喜びや楽しさを今は全く感じられず残念ですが、長い目でこの環境と共存していくためにも、少々準備にお時間をいただきます。詳細の日程が決まり次第こちらでご案内いたしますので、その際はぜひ新しくなった展示場へお越しください。

 

 

こちらは新作のリモコン入れ。10月の展示会ではこのような箱を中心に新作をたくさん作る予定です。また、日記も気を抜くとすぐに滞ってしまいますが、、、まだまだご紹介できていない商品を遡って載せまいります。今日は展示会についてのお知らせでした。

遡らずにご紹介

 

前々回の日記でダイニングテーブルを塗り直した話をしていました。今、それに合わ

 

せて椅子を制作していますと書いていた件。ようやく形になって納品して参りました。

 

 

 

背もたれから床に向かって、少しだけ左右に脚がハの字に開いています。新作の椅子を

 

考えたのは数年ぶりのこと。お客様からは昨年末にお話をいただいていました。完成まで

 

だいぶ時間がかかってしまいましたが、自分自身も納得でき、お客様にも喜んでいただける

 

商品となりました。食卓のテーブルなので、座面に傾斜は付けず、座りは若干浅めですが

 

背筋がすっと伸びて気持ちよく座れる作りを目指しました。こちらのお宅には別にソファも

 

あって、食卓の椅子でテレビを見たりゆっくり寛ぐような使い方はしないと仰っていたのも

 

あり、奥行きの少し浅いこの仕上がりになりました。

 

 

この写真はぶんぶく堂の定番商品である子供椅子。今回のお客様はこの椅子を気に

 

入ってくださり、過去にお孫さんお二人にプレゼントされていた経緯から、これを

 

大人用に大きくしたような形はどうでしょうとご提案しました。

 

収納家具などはそのお宅に合わせて使いやすさがそれぞれに違いますが、椅子は体格


の違う人それぞれが座っても心地よいと感じなければいけません。座面と背もたれと

 

いうたった二つの要素で好きな形を追い求める難しさもあります。でも出来上がった

 

ものは自分のオリジナルとして長く残せる嬉しさもあります。椅子はある意味家具作

 

りの究極なのかもしれません。。

 

 

そして、展示会のお知らせもここで。展示会のページにも書いていますが、今までの

 

月末2日間のスタイルでは、なかなかコロナの対策を取るのがまだ難しい状況ですの

 

で、もうしばらくお休みを取らせていただきます。その代わりというわけではありま

 

せんが、この新作の椅子や子供椅子など、定番商品としているものもなかなか普段

 

展示場に常備できていない現状ですので、これを機に見応えのある展示場作りを目指

 

していきます。木製品は特に、触って感覚を確かめるものなので安心してご覧いただけ

 

ることが何より大事だと思います。予約制にする、開催日数を増やす、などの案も頭に

 

入れながら進んでまいります。ホームページにて随時お知らせして参りますので、よろ

 

しくお願いいたします。